「夏休みの思い出 作文 小学生」と検索したあなたへ。
この記事では、小学生の子どもに夏休みの作文を書かせるときに、保護者としてどうサポートすればいいのかをわかりやすく解説します。
テーマ選びから声かけのコツ、学年別の指導ポイント、さらには例文までしっかりご紹介。
作文が苦手な子でも、自分の気持ちをスラスラ書けるようになるヒントが詰まっていますよ。
読み終わる頃には、きっと親子で楽しく作文を書き上げられるはずです。
ぜひ最後までご覧くださいね。
夏休みの思い出 作文 小学生にどう書かせる?親ができるサポート法
夏休みの思い出 作文 小学生にどう書かせる?親ができるサポート法についてご紹介します。
それでは、順番に解説していきますね。
①まずはテーマを一緒に選ぶ
まず大切なのは、作文のテーマ選びです。
子どもに「何が楽しかった?」と聞くだけだと、「うーん、べつに…」と答えられることも多いんですよね。
そんなときは「旅行に行ったね」「花火したね」「ばあばの家どうだった?」と具体的に声をかけてみてください。
テーマを一緒に選ぶことで、「あっ、それ楽しかった!」と記憶を呼び起こしやすくなります。
とくに小学生は記憶を「楽しかった/つまらなかった」でまとめがちなので、「一番笑った瞬間っていつ?」みたいな聞き方もおすすめですよ〜。
②時系列で話を聞き出す
テーマが決まったら、次は話の流れを整理してあげましょう。
「朝は何時に出発したの?」「どこに行った?」「何を見た?」と、時系列に沿って質問していくと、記憶をたどりやすくなります。
この時、箇条書きでもいいのでメモしながら聞いてあげると、後で子どもが作文に書きやすくなります。
「で、それってどうだったの?」と感情も聞いていくと、より深みのある内容になりますよ。
大人がうまくナビゲートしてあげることで、作文の骨組みが自然と出来上がります!
③感情や気づきを引き出す
作文で大事なのは「何をしたか」よりも、「どう感じたか」です。
たとえば、「海に行きました」だけでは、読んだ人の心には残りません。
でも、「海が冷たくて、思わず声が出ちゃった!」「大きなカニがいてびっくりした!」など感情や驚きが入ると、一気にリアルになります。
子どもが「楽しかった」「すごかった」だけで終わってしまうときは、「どんなふうに楽しかった?」「何がすごかったの?」と深掘りしてあげてくださいね。
親が感情のラベルを与えてあげるだけで、子どもの表現力はグッと伸びますよ~!
④書き出し・締めのヒントを与える
意外と悩むのが「書き出し」と「締め」です。
書き出しは、「夏休みに○○へ行ったことが、とても心に残っています」といった形で始めるとスムーズです。
締めくくりは、「また行きたいなと思いました」「とても楽しい一日になりました」でOK。
ただ、ちょっとだけオリジナリティを出すなら、「また○○に行ったら、今度は△△したいな」と未来に触れると、作文が締まります。
「どう終わらせればいいかわからない…」となったら、上のような文をお手本にしてみてくださいね。
⑤一緒に音読して直す
最後に、一緒に音読してみましょう。
声に出すことで、「あれ、ここ変かも?」と子ども自身が気づくこともあります。
お母さん・お父さんが「聞かせて~」と気軽に言ってあげると、子どもも嬉しくなってやる気が出ますよ。
また、「ここは面白いね!」「よく覚えてたね」としっかりほめてあげるのも大事です。
作文が「つまらない宿題」ではなく、「自分の気持ちを伝える楽しい作業」になるように、ぜひ寄り添ってサポートしてあげてくださいね!
学年別!小学生に合った作文の書かせ方のコツ
学年別!小学生に合った作文の書かせ方のコツを紹介します。
学年によって、求められる内容やレベルは違ってきます。ひとつずつ見ていきましょう。
①低学年は「できごと+気持ち」でOK
1〜2年生の低学年は、作文の基本にまだ慣れていない子がほとんどです。
この時期は「何をしたか」「どう感じたか」だけ書ければ十分です。
たとえば、「○○へ行って楽しかった」「○○をしてびっくりした」というような、シンプルな構成でOK。
文の長さも短めで、「1文=1つのこと」を意識するとスムーズに書けます。
親がやってあげたいのは、「そのときどうだったの?」という会話で、感情を言語化する手助けをすることです。
②中学年は「起承転結」を意識
3〜4年生になると、作文にもストーリー性が求められてきます。
つまり、できごとを「起承転結」に沿ってまとめることが求められます。
起(き)→「夏休みに○○へ行きました。」
承(しょう)→「そこで△△をしました。」
転(てん)→「そのときに◇◇なことがありました。」
結(けつ)→「とても印象に残った夏の思い出です。」
といったように、4つの流れに分けてメモを取るようにすると、子どもも書きやすくなりますよ。
「どんな順番で話したらいいか分からない…」と困っているようなら、一緒に構成を考えてあげると安心です。
③高学年は「学び・発見」を入れる
5〜6年生になると、「自分の体験から何を感じたか」「どんな学びがあったか」が大事になります。
たとえば、「海で泳いだ」だけでなく、「潮の流れが強くて、自然の力の大きさを知った」とか、「おじいちゃんと話す中で戦争のことを初めて知った」など、内面的な成長を作文に書けると深みが出ます。
この学年になると、「自分の考え」を持たせることが作文力アップのカギです。
親は「で、どう思った?」「それって何か気づきがあった?」と問いかけてあげましょう。
まとめとして、「この経験を通して…」という書き方もおすすめです。
④学年ごとの語彙や文字数の目安
学年ごとに、語彙力や文字数の目安も違ってきます。
学年 | 語彙力の目安 | 作文の文字数目安 |
---|---|---|
1〜2年生 | 簡単な形容詞・動詞を中心に | 200〜300文字程度 |
3〜4年生 | 時系列や理由を説明する語彙 | 400〜600文字程度 |
5〜6年生 | 感情表現や抽象的な言葉もOK | 600〜1000文字以上 |
無理に難しい表現を使わせる必要はありません。
大事なのは、子どもが「自分の言葉」で書いていることです。
その年齢らしさが出ることが、一番素敵な作文になりますよ〜!
ネタ切れでも安心!夏休み作文のおすすめ題材7選
ネタ切れでも安心!夏休み作文のおすすめ題材7選を紹介します。
「うちの子、夏休み中どこも行ってないし…書くことがないかも…」なんて心配、ありますよね。
でも大丈夫!どんな子にも、それぞれの“夏の体験”があるはずです。
ここでは、ネタ切れでも使いやすい題材を7つご紹介します。
①家族旅行や帰省
定番中の定番が、旅行や帰省の思い出です。
泊まりで出かけた場合はもちろん、日帰りのドライブや近所の公園も立派な題材になります。
ポイントは、「誰と行ったか」「どこに行ったか」「何が一番印象に残ったか」を書くこと。
帰省でおじいちゃんやおばあちゃんと過ごした時間も、あたたかいストーリーになりますよ。
「いつもと違う場所に行った」というだけで、子どもにとっては大きな冒険です。
②花火大会・夏祭り
夏といえば、やっぱり花火やお祭りですよね!
浴衣を着た、お小遣いを使って遊んだ、屋台のくじ引きをした…など、五感に残る体験が詰まっているイベントです。
「ドーンと光る花火がすごかった」「チョコバナナが甘くておいしかった」など、感覚的な表現が作文に生きてきます。
音・におい・光・人の声など、感覚に注目して思い出を聞き出してみてくださいね。
とくに低学年の子には書きやすい題材ですよ~!
③プールや海での体験
水遊び系の体験も、夏ならではのネタです。
「浮き輪で浮かんだ」「潜れるようになった」「波にさらわれそうになった」など、動きのある話は子どもも書きやすいです。
少し怖かった体験や、できるようになった達成感を書き出すと深みが出ます。
「足がつかなくてドキドキしたけど、パパと手をつないで泳いだら楽しかった」みたいなエピソードが理想ですね。
思い出しやすいように、写真を見ながら話すのも効果的ですよ!
④自由研究や工作
もし自由研究や工作に取り組んでいたら、それを題材にするのもアリです。
「どうしてそのテーマを選んだのか」「どんなことを調べたのか」「失敗したこと・成功したこと」「やってみてどう思ったか」など、学びのプロセスを書いていきましょう。
理科や図工の要素も絡められるので、高学年の作文にはぴったりです。
特に、試行錯誤した話は読んでいて面白くなりますよ〜。
完成品の写真を見ながら話を聞き出すのもおすすめです。
⑤読書感想や映画
「旅行もお出かけもなかった…」という場合は、読んだ本や見た映画の感想を書くのもOK。
物語の中で一番印象に残ったシーンやセリフを元に、「どう思ったか」「なぜ心に残ったのか」を書かせてみましょう。
高学年なら、「登場人物に自分を重ねて考えた」なんて構成にするとレベルの高い作文になります。
家で静かに過ごす子にもぴったりの題材です!
ちなみに「図書館で読んだ本」のように場所のエピソードを入れると、話が広がりやすくなりますよ。
⑥お手伝いや料理
日常の中にも立派なネタはたくさんあります!
たとえば「カレーを作った」「お風呂掃除をがんばった」「弟のお世話をした」など、お手伝いや家庭の中の挑戦も題材になります。
「うまくいかなかったけど、最後までできてうれしかった」「お母さんに『ありがとう』って言われてうれしかった」など、気持ちにフォーカスしましょう。
こういう身近な体験こそ、作文にすると共感を呼びますよ。
特に、作文が苦手な子におすすめのテーマです。
⑦自然観察や虫取り
「セミを捕まえた」「カブトムシを育てた」「ヒマワリを観察した」など、自然とふれあった体験も◎。
気づいたことや不思議に思ったことを書くと、自由研究とセットにもしやすいです。
虫や植物の名前を正確に書くことで、理科的な要素も加わって深みが出ます。
親子で一緒に写真を見ながら観察記録をたどって話すと、より具体的な作文になります。
「自然のすごさに気づいた」といったまとめ方も、成長を感じさせて素敵ですよ!
そのまま使える!夏休みの思い出作文の例文集
そのまま使える!夏休みの思い出作文の例文集をご紹介します。
ここでは、学年別に分けて実際にそのまま使えるような例文を紹介していきます。
作文の流れや語彙の参考に、ぜひご活用ください!
①低学年向けのやさしい例文
【題材】おじいちゃんの家に行った日
なつやすみに、わたしはおじいちゃんのいえにあそびにいきました。
おじいちゃんのいえのにわには、すいかがなっていました。
おじいちゃんといっしょにすいかをとって、みんなでたべました。
すいかはあまくて、とてもおいしかったです。
またらいねんも、おじいちゃんのいえにいきたいです。
👉 ポイント:短い文で構成し、「体験+感想」だけでもしっかり伝わる内容にしましょう。
②中学年向けのしっかり例文
【題材】夏祭りに行った思い出
夏休みに、家族で近くの夏祭りに行きました。
お母さんが浴衣を着せてくれて、髪の毛もかわいくしてくれました。
友だちと会って、一緒にヨーヨーつりやくじ引きをしました。
一番楽しかったのは、打ち上げ花火です。
空にひらいた大きな花火は、まるでおおきな花のようでした。
ドーンという音がおなかにひびいて、少しびっくりしましたが、とてもきれいでわすれられません。
来年もまた家族で行きたいと思いました。
👉 ポイント:「起承転結」が自然に組み込まれている構成を意識しましょう。
③高学年向けの深掘り例文
【題材】おばあちゃんの話から学んだこと
夏休みに、わたしは田舎のおばあちゃんの家に遊びに行きました。
夕方、縁側でおばあちゃんと話をしていたとき、「むかしはエアコンなんてなかったのよ」と言われてびっくりしました。
今では当たり前のものが、昔はなかったことに驚きました。
そして「それでも楽しかったし、工夫するのが楽しかった」と話してくれたことが心に残りました。
わたしは、なんでもすぐに不便だと思わずに、工夫して楽しむ気持ちを持ちたいと思いました。
おばあちゃんの話を聞いて、昔の人の生活の知恵や強さを学ぶことができて、本当によかったと思います。
👉 ポイント:体験をもとに「考えたこと」「気づいたこと」を深掘りする構成にしましょう。
④書き方テンプレートと文例
どの学年でも使える「作文テンプレート」もご紹介します。
パート | 内容 | 例文 |
---|---|---|
書き出し | いつ、どこで、何をしたか | 夏休みに、家族で〇〇に行きました。 |
体験 | どんなことをしたか、感じたか | 〇〇をして、とても楽しかったです。 初めてだったので、少しこわかったけれど、できてうれしかったです。 |
気づき | そこから学んだことや考えたこと | この体験を通して、〇〇だと思いました。 |
まとめ | 気持ちのしめくくり、未来への思い | また〇〇したいです。 とても楽しい思い出になりました。 |
このテンプレートに当てはめて考えていくと、子どもでもスムーズに作文が書けるようになりますよ。
まずは口頭で話を整理してから、文章にしてみましょう!
作文嫌いな子もやる気になる親の声かけ7つ
作文嫌いな子もやる気になる親の声かけ7つを紹介します。
「作文きらい〜」「めんどくさい〜」って言い出す子、結構多いですよね。
そんな時に、親からのひと言でグッとやる気になることってあるんです。
ここでは、具体的な声かけ7つを紹介します。
ぜひ実践してみてくださいね!
①「まず話してごらん」で緊張をほぐす
いきなり「書きなさい!」では、子どもは構えてしまいます。
まずは「作文にしなくていいから、どんな夏休みだったか話してごらん」と声をかけましょう。
話すだけなら気楽なので、子どももスッと口を開きやすくなります。
「書く前に話す」って実はとっても大事なステップなんですよ。
親がゆるい雰囲気を作ってあげると、子どもも自然に気持ちを出してくれます。
②「楽しかったことって何だった?」で話を促す
「何を書いたらいいか分からない…」と悩む子には、「夏休みで一番楽しかったのって何だった?」と質問してみましょう。
こう聞かれると、頭の中にいろんな思い出が浮かんできます。
漠然と「思い出して」じゃなくて、具体的に「楽しかったこと」と聞くのがポイント!
それが作文の「テーマ選び」にもつながります。
「あ、○○が楽しかった!」と言えたら、もう半分書けたようなものですよ~!
③「そのときどう思ったの?」で気持ちを引き出す
体験だけ書いてしまいがちな子には、「そのとき、どんな気持ちだった?」と聞いてみましょう。
「びっくりした!」「嬉しかった!」「ちょっとこわかった」など、感情の言葉が出ると、作文がぐっと豊かになります。
小学生は気持ちをうまく言葉にできないことも多いので、いろんな感情語を親が投げかけてあげるのも効果的です。
「ワクワクした?」「どきどきした?」「気持ちよかった?」など、ヒントを出してあげてくださいね。
気持ちを作文にのせることで、ぐっと“伝わる文章”になります。
④「それ、すごいね!」で承認する
どんな話をしてくれても、まずは「それ、すごいね!」「おもしろいじゃん!」とリアクションしてあげましょう。
大人にとっては些細な体験でも、子どもにとっては大冒険だったりします。
しっかり共感してもらえたと感じると、子どもは安心してどんどん話すようになります。
「こんなこと書いてもいいのかな…」と不安になる気持ちを取り除いてあげるのが大事なんです。
安心感と自己肯定感、両方が作文の“やる気”につながりますよ!
⑤「じゃあそれ書いてみようか」で促す
話が出てきたら、自然な流れで「じゃあそれ、書いてみようか」と促してみましょう。
「作文書きなさい!」だと拒否されることも、「今の話、おもしろかったから書いて残しておこうよ」なら受け入れやすくなります。
「だれかに話す」→「書いて残す」のステップがスムーズにつながると、抵抗感が減っていきます。
ここでも無理強いはNG。ちょっと背中を押すくらいがちょうどいいですよ〜。
楽しい雰囲気のまま書き始められるように導いてくださいね!
⑥「あとで一緒に読もうね」で安心感を
作文って、「書きっぱなし」だと味気なくなってしまいがちですよね。
「あとで一緒に読もうね」「お父さんにも見せようよ」と声をかけると、完成後の楽しみができてモチベーションが上がります。
「書いたものを誰かが見てくれる」というのは、子どもにとって大きな励みになります。
家族の中で小さな発表会をするのもおすすめですよ。
子どもの表現力アップにもつながります!
⑦「終わったら好きなことしよう」でご褒美を
最後のひと押しには、「終わったらゲームしていいよ」「アイス食べようか!」などのご褒美もアリです。
とくに作文嫌いな子や、集中力が続かない子には効果てきめん!
もちろん“ご褒美でつらなきゃいけない…”と思う必要はありません。
「がんばったらいいことある」って実感が、次のやる気につながります。
楽しく書き上げる体験を増やすのが、作文好きへの第一歩です♪
まとめ|夏休みの思い出 作文 小学生を楽しく書かせるコツ
親ができるサポート法5選 |
---|
①まずはテーマを一緒に選ぶ |
②時系列で話を聞き出す |
③感情や気づきを引き出す |
④書き出し・締めのヒントを与える |
⑤一緒に音読して直す |
夏休みの思い出作文を書くことは、子どもにとって自分の気持ちや体験を言葉にする大切な経験です。
でも、「書きたくない」「どう書けばいいか分からない」と悩む子も少なくありません。
そんなとき、保護者のちょっとした声かけやサポートが、作文を楽しい時間に変えてくれます。
テーマ選びから話の聞き出し方、書き方のコツまで、今回ご紹介した方法を使えば、子どもは自信を持って書けるようになりますよ。
作文の時間が親子のコミュニケーションにもつながる、そんな素敵な夏の思い出になりますように。
より詳しい作文教育の指導方針については、文部科学省の「学習指導要領(国語)」も参考になります。
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